にゃんぴょんの夢

人を好きになるって、どうしてこんなに彩り豊かなんだろう。

旅立ち

f:id:miunenearu:20180925204634j:image

 

親しいというわけじゃないけど

とてもとても

私と似た境遇の方がいた

ネットという海の中で

たまにそんな出会いがある

 

若い頃はそんな出会いをチャンスに

直接会って友達になったりもしたけど

年齢も年齢だし

スマホの時代になって

ネットの世界も変わりつつあり

遠いところから応援していたし

元気をもらっていた

 

その方が命の灯火を静かに消した

 

年齢は同じくらい

同じシングルマザー

同じくらいの歳のお子さん

 

頑張りすぎるくらい頑張っていて

尊敬してた

 

お子さんを残していく辛さ

残されたお子さんの辛さ

そして

見守ってくれた彼氏さん

買ったばかりの結婚指輪

 

何かを伝えたいと思っても

何もそこにコメント一つ残せなかった

 

いつもそうだ

大切な人

好きな人

失うたびに

みんなのように泣いたり

悲しんだり 励ましたり

そういう普通のことができない

 

まるでロボットのように

フリーズしてしまう

 

10歳のあの日から

私の体の時計は止まったままで

フリーズすると

生きているのに体が自分でなくなってしまう

心でさえも

 

そしてタイムラグがあって

初めて考え初めて泣く頃には

 

みんなが立ち直っている

 

もし、を考えない練習をしてるのに

もし、しか思い浮かばなかった

 

でもそれは

私の場合

私がもし死んだら、ではなく

もし、私の大好きな人や大切な人が

この世からいなくなってしまったら

 

そう

私にとって

私の命は軽いけど

大好きな人たちの命は

何よりも重いのだ

自分が消えるより

誰かが消えることの方が

何百倍も怖い

 

誰だって抗えないものがあって

人間は生きている限り

必ずこの世から消えるゴールがある

それだけは等しく平等に

残酷なほど平等に

それ以外は不平等で溢れていると言うのに

 

それでも願ってしまう

愛する人たちを

どうかこれ以上奪わないでくださいと

信じてもいない神様に向かって

意味もなく

 

ただ

静かに静かに

願うことしかできない

その方が幸せな旅立ちであっただろうと

大好きな人と最後に結ばれたことを

心から祝福して

 

そして

いつか来る

私のゴールか

誰かのゴールか

きっと誰かにいつかやってくるそれを

私は受け入れられるだろうか

 

ありがとう

さようなら

またね

 

そう言いたくて出来なかった

過去の自分に

今の自分は

誇れる自分だろうか