明日の行方
朝が来るのが怖かった
ああ
また昨日と同じ繰り返しだ
また辛い1日が始まる
そういう考え方が
辛い1日を作るなんて知らなかった
朝
目が覚めて
あなたのくれたブレスレットを
ぎゅっと握りしめる
今日がダメでも
明日がダメとは限らない
誰にも等しくやってくる未来は
誰にも断言なんてできないから
そう言ったのはあなた
だから少しだけ期待しちゃう
朝起きて明日が今日になって
昨日よりいい1日でありますようにとか
昨日と同じようにいい1日になりますようにとか
未来は常に不確定要素
あなたの口癖
だから人は今を生きるしかない
未来をいくら考えても
答えなどないのだからと
私は過去も未来も考えて
すぐに絶望するから
いいことばかりじゃない
明日がもっと最悪な時もある
だけどまた
その次に明日がある
究極のところ
絶対は
今しかなくて
今はすぐに過去になる
今の積み重ねが
過去になり
自分の歩いてきた道になる
明日も明後日も生きていたい
そういうあなたは
明日も明後日も絶望する私と正反対だけど
明日がやって来ることに
喜びを感じられるようになったのは
あなたの言葉でした
おやすみの魔法
おやすみ
たったそれだけの言葉が
ケーキより甘くて
きっとそれは
他の誰かじゃなくて
あなたの言葉だから
長い文章に辟易しているあなたに
わたしはそういう書き方しかできないの
なんて
言ってみたけど
代わりに
短くていいよって言った
自分がしたくてしていることに
相手が同じことをしてほしい
それは
「わがまま」
だと私でも知ってる
私がそうであるように
あなたにもあなたのやり方があるから
だけど
そのおやすみと
大好きな絵文字の中に
あなたの気持ちが詰まっていて
時々一言は長文以上の力を持つこともある
たまにはと
「おやすみぎゅ!」
って短く返した自分が
なんだかあなたに感化されてるようで悔しい
だけど
長い文章を書く気になれなかった
そのかわり
あなたの大好きな動物と
私の大好きな動物が
ぎゅうしてるように見える顔文字も添えて
些細なやりとりが人の心を救うことがある
そして
きっと私は生まれてから今まで
ずっとそれが欲しかった
子供みたいに喜ぶばかりで
あなたが本当はどう思ってるかなんて
誰にもわからない
だけど小さな一言が来るたび
今
あなたは私を思い出して
文字を打っている
それだけで十分すぎる愛を感じる
私は私
変わりたくない自分の思いも信念もある
頑固だからなと何度も言われたし
だけど確実に
あなたといると変わって行くよ
よく目を凝らさないと見えないかもだけど
確実に私の中で何かが
同じようにあなたも変わるのかな
飄々としているようにしか見えない
自信家のあなたでも
明日は
「おはよぎゅ!」を送ろう
些細なな日々の一言がほんとはとても大事で
そんなことに気付かないまま
ありがとう
幸せの音
その言葉を信じていいの?
バカな私は信じるための理由が欲しくて
あれもこれも
無い知恵を絞って
私を好きでいてほしい
と同時に
私を好きではない
どちらにしても
「本当」が知りたくて
大好きだったら
その気持ちを止めるのは無理なのかも
それでも相手や自分を傷つけてしまうなら
好きにならないようにしなくちゃ
そんな気持ちだった
あなたのひとつひとつが
すべて
「好き」
で
そのたびに握っている手が震える
ぎゅっと強く抱きしめて
手を繋いで
腕を組んで
ああだこうだと話しているうちに
「本当」よりも
「今」が大事
よく言われてたことの意味を
心が一瞬感じた気がした
そして
たとえ「嘘」「偽り」だとしても
もう戻れないことに
好きにならないようになんてできない
だって大好きだから
このあたたかい背中が
手が 腕が 胸が 唇が
全てを語ってる
初めて聞いたあなたの心臓の音
生きてる
今
一緒に生きてる
正しさ
きっと正しさで言ったら
あなたの方が正しい
そして
私はその正しさに
心からの信頼がある
だけど
正しさって時々窮屈で
時々残酷で
私は耳を塞ぎたくなる
正しいことを知らない訳じゃない
知っていてもできないだけ
脳が知っても
心は思い通りにならない
そんな繰り返しが未来に繋がる
その言葉を信じていいか半信半疑
それでも顔を見たら
きっと大好きしか言えなくなってしまう
やきもきして
あなたからの連絡がないとモヤモヤして
かと思うと忘れた頃に優しい言葉が
急に降ってくる
そんな気紛れでも一喜一憂する自分は
子供のようにバカみたいで
それでも結局振り回されても好きで
深呼吸
というより
腹式呼吸の深呼吸
頑張りすぎるからな
無理するなよ
最初は少しずつでいいから
そんな風に見える正しさの中の優しさ
嬉しさと悲しみは私には同義で
心に多面体があって見る角度や
感じる心の調子で
その形は幾様にも変わる
幸せな見方ができるようになりたい
角度を変えながら
正しさの中にある優しさを見つけたい
偽りの笑顔
そっけない言葉を返す自分が嫌
きっとあなたは何も考えてない
きっといつも通りのつもり
私がそっけないことにさえ
気付いていないはず
察してなんてわがままさえ
もう言わないし言いたくないから
私も私の好きなようにさせて
明日が怖い
またズルズルと流されて
最上級の笑顔を見せるはずだったのに
また半分泣き顔の
作り笑顔になってしまいそうだから
そしてそのことにきっと
あなたが気付かないから
会ったらきっと手を繋ぐ
頭を撫でて
軽くキスして
ギュって抱きしめて
だけど
そこにあるのは一瞬の愛で
きっと儚く消えてしまう
離れていてもそばにいるなんて
誰にでも言える
それを信じられない私がもしおかしくても
信じられないことをしてるのはあなた
会いたい
それしかなくて
大好き
それもそれしかなくて
なのにいざ会うとなった時
明日
私は自分がどんな顔をして
どんな風に話して
どうなるのか
自分でも想像できない
ただただ
大好きだって心から笑いたかっただけなのに
何かを変えるということ
一生懸命何かをすることはできる
まっすぐ何かをすることもできる
だけど
ほどほど、とか
適当、とか
だいたい、とか
そうすると
急にできなくなる
それは恋愛も一緒で
大好きと好きと
ちょっと好きと
嫌いではないと
嫌いの間が
私にはわからない
大好きだけは特別だけど
それ以外は私には同じ
そこに大きな壁があるから
そうして生きてきたから
大好きは滅多にないから
それ以外は全部同じ
心に壁を作って
信頼とか信用なんて何一つ
期待も希望もなかった子供の私が
今でも心の中にいる
一生懸命人を好きになることは
とても楽しくて嬉しいけど
なんとなく好きになっても
楽しくないし嬉しくない
そんな私を人は
「両極端」
なんて簡単な一言で片付けるけど
その重みと痛みはわからない
誰もが自分の当たり前を変えるのは
難しいと知っているのに
どうして人は
ステレオタイプの普通ではないことを
変えようって簡単に言うんだろう
逆の立場で
そんな簡単にみんな変えられるの?
生まれてからずっと当たり前のことを
変えろと言われたら変えられるの?
そんな風に思う自分が嫌い
だけど
簡単な言葉で片付けないで
そこにどんな痛みを伴うか
どんな苦痛を伴うか
想像したことはありますか?
ゴールはあるのに
思いやりって難しい
誰かを好きになることは
ただ好きなだけじゃダメで
相手を思いやること
自分のことばかり考えて
相手のことを考えなければ
恋愛どころか
普通の人間関係だって
同じなのにね
愛されたい
その気持ちが強すぎると
時々迷路にハマる
しかも
ゴールのない迷路に
走って走ってゴールを探して
泣いても見つからなくて
途方にくれる
あなたはそこから私を導いて
本当はゴールはあるんだよと
見えてないだけなんだよと
教えてくれる
ねえ
嫌いにならないって
ずっと一緒にいるって
信じてもいいの?
人生で一度も信じられなかった言葉を
本当に 本当に
私の全てを知っている
世界でたった一人の人だから
まだ泣いちゃうけど
頑張るから
そばにいて