恩返し
きっと私の知らないところで
あなたは私のことをいっぱい知っているでしょう
私は単純でわかりやすく
顔になんでも出てしまうから
きっと心を読むのも簡単でしょう
でもね
今日決めたことは
きっとあなたには一生読めないはず
私が唯一あなたのことで
あなたが知らない間に知った
強くて弱みもなく誰よりかっこいい
あなたの唯一の苦しみを知ったから
私はあなたと会う時
これから笑顔で会います
泣いたりしないし
不安な顔もしない
そりゃ
時には喧嘩でもすれば
そんな日もあるかもだけど
会えて嬉しい
会えてよかった
大好き
馬鹿みたいに幼くても
目一杯に幸せを表現します
もしもあなたが本当に私を好きなら
きっとそれが貴女の唯一の恐怖を
私が癒せる唯一の方法
あなたは別に欲してないだろうし
それは言葉にしてしまったら消える
だから一生言わない
だけど恩返しさせて
私といる時間だけは
あなたがその常に頭に抱えているものを
忘れることができるように
弱くて頼りない私のできる
唯一のあなたへの愛情だから
あなたへの恩返しだから
ないしょのないしょ
私だけの秘密
あなたがくれたほど返せなくても
わたしもこっそりお返しするから
あなたが気付かないくらいの
ないしょで
もう泣かないよ
あなたが好きだし
あなたの本心がわかったから
大好き
それだけで生きていく
今を、今日を生きていく
無数の世界
もしも、とか、よく思う
意味ないってわかってても
選択した数々の分岐点で
なんだか間違えた気がして
後ろを振り返ることがよくあった
いつからだろう
もしも、を考えなくなったのは
例えばあなたのことで
もしも、と思う事が
全くないわけじゃないけど
私の人生そのものに対してのもしも、が
いつの間にかなくなっていた
今あなたを想って
泣いたり笑ったりして
恋愛なんかする気持ちが
これっぽっちもなくて
でも
それでいいと思ってた
それでも幸せだったし
そんな人生もいいなと思ってたし
なのにあなたに出会ってから
何もかもが変わって
私はちょっぴり弱くなった
そして気付いたんだ
一生懸命一人で生き抜くと
子供を育て切ると
必死になっていたことに
そんな事に気付かないほど
毎日毎日
一生懸命だった
もしあの時こうしていたら
もしあの時あっちを選んでたら
歳を重ねるたび選択した回数は増えて
もしもの世界は無限に広がる
現実は一つきりなのに
きっとあなたに会った事で
幸せももらった
笑顔も増えた
だけどちょっとだけ
頼りたくなった
一人で生きてきた肩の力が抜けたら
なんだかむしょうに涙が出てきた
きっと自然なありのままの私はこっち
それを知らずに必死に走ってた
今は色々あって
なかなか元気になれないけど
あなたのせいじゃないよ
あなたはきっと私を救ってくれた
焦らない
頑張りすぎない
何度も何度もあなたがくれた言葉を唱える
ねえ
これからは
走らなくても
ゆっくり歩いて
時々立ち止まって
それでも許されるのかな
許される
そう
私は誰だかも何だかもわからない何かに
ずっと許されたかった
あなたが許してくれるかな
時間
会いたいと願うたびに
寂しいと感じることは
相手を信頼していないということで
心の中にいるあなたが
まだ
鮮やかでなくモノクロだから
それが色鮮やかになったとき
不安や寂しさは消えて
また会える日を楽しみに
元気に笑って過ごせるんだろうか
会いたい
会いたい
そうやって何度も思いながら
ブレスレットをぎゅっと掴んで眠る
早く明日がきますように
そして
早く明後日が来ますように
いつかはそんなんじゃダメだけど
今はまだそれで許してね
あなたのいない時間に何をするかも
きっと私には重要なはずで
貴重な時間を無駄にしたらいけない
そうわかっているのにね
わがまま
ごめんなさい
その言葉で納得してくれるかな
幼い私が小さいことで
怒って泣いて
困らせた
そりゃ私にも言い分はある
だけど年上男性は
すごくあったかくて
守ってくれるけど
私が生意気なこと言うと
やっぱり面白くないだろう
挑発的なことを言ったのは彼
だけど のったのは私
側に少しでもいたい
離れてても連絡したい
少しでもたくさん会いたい
ただそれだけなのに
余計な言葉連ねて
複雑にしちゃった
ただ 大好きで
ただ 寂しいって
それだけにすればよかった
だって本心がそれなんだから
泣きたい
こんな気持ちも恋愛にはある
いいことばかりじゃない
一人ならこんな思いをしなかった
だけど
一人なら有頂天になる程の幸せも
きっと感じられなかった
大好き
それしかないのに
どうしてこんなに苦しいんだろう
ごめんね
大丈夫
大好きだよ
シンプルな言葉が彼に届きますように
どうか どうか
笑顔
あなたの笑顔が好き
年齢に似合わず
少年のように笑う顔も
私を見守るお父さんのような眼差しも
元気を出させようと目を大きく開けて
口角を上げてくれることも
私の笑顔は
いつも同じ
本当に嬉しい時と
本当に楽しい時だけ
どうしようもないほど
笑顔になるのに
ちょっと頑張って笑顔にしても
あっという間に見透かされて
笑ってるつもりが泣き顔になってしまう
仕事なら
外でならちゃんとやれるのに
あなたの前だと嘘がつけない
仮面をかぶれない
ありのままの私が出てしまう
こんな顔
見せたくないのに
心配かけたくない
迷惑かけたくない
そう思うほど空回りして
呆れた顔して
何も考えてない時が一番かわいい
その言葉に
考えないようにしようと
思えば思うほど
余計考えてしまうという
ループにはまっていく
ただ好きで
大好きで
あなたを見ていたくて
あなたを感じていたくて
それ以外なにもなくて
そんな私になりたい
旅立ち
親しいというわけじゃないけど
とてもとても
私と似た境遇の方がいた
ネットという海の中で
たまにそんな出会いがある
若い頃はそんな出会いをチャンスに
直接会って友達になったりもしたけど
年齢も年齢だし
スマホの時代になって
ネットの世界も変わりつつあり
遠いところから応援していたし
元気をもらっていた
その方が命の灯火を静かに消した
年齢は同じくらい
同じシングルマザー
同じくらいの歳のお子さん
頑張りすぎるくらい頑張っていて
尊敬してた
お子さんを残していく辛さ
残されたお子さんの辛さ
そして
見守ってくれた彼氏さん
買ったばかりの結婚指輪
何かを伝えたいと思っても
何もそこにコメント一つ残せなかった
いつもそうだ
大切な人
好きな人
失うたびに
みんなのように泣いたり
悲しんだり 励ましたり
そういう普通のことができない
まるでロボットのように
フリーズしてしまう
10歳のあの日から
私の体の時計は止まったままで
フリーズすると
生きているのに体が自分でなくなってしまう
心でさえも
そしてタイムラグがあって
初めて考え初めて泣く頃には
みんなが立ち直っている
もし、を考えない練習をしてるのに
もし、しか思い浮かばなかった
でもそれは
私の場合
私がもし死んだら、ではなく
もし、私の大好きな人や大切な人が
この世からいなくなってしまったら
そう
私にとって
私の命は軽いけど
大好きな人たちの命は
何よりも重いのだ
自分が消えるより
誰かが消えることの方が
何百倍も怖い
誰だって抗えないものがあって
人間は生きている限り
必ずこの世から消えるゴールがある
それだけは等しく平等に
残酷なほど平等に
それ以外は不平等で溢れていると言うのに
それでも願ってしまう
愛する人たちを
どうかこれ以上奪わないでくださいと
信じてもいない神様に向かって
意味もなく
ただ
静かに静かに
願うことしかできない
その方が幸せな旅立ちであっただろうと
大好きな人と最後に結ばれたことを
心から祝福して
そして
いつか来る
私のゴールか
誰かのゴールか
きっと誰かにいつかやってくるそれを
私は受け入れられるだろうか
ありがとう
さようなら
またね
そう言いたくて出来なかった
過去の自分に
今の自分は
誇れる自分だろうか
強くなる
ごめんね
ストレスかけて
はっきり言ってくれる
あなたのその性格が好き
だって
そこに嘘がないと思えるから
もちろん傷つく時だってあるけど
偽りの優しさより
本物の厳しさが好き
だけどそれでも
どんなに君が心配でも
どんなに君に振り回されても
俺は君を嫌いにならない
その言葉に
ごめんなさい
頭を通過せずに
気がついたら声が出ていた
自分のことばっか
いつも
自分しか見えてない
そんな自分をやめたい
すぐには無理でも
いつか
私はいつかあなたのように
相手のことを思って
相手のために何かできる
強い人間になれるかな
あと何年?
何歳になったら?
そんなことを考える
遠い先にいる
強くなっている私を夢見て
今
ただ歩く
黙々と
たくさんの愛を受けて